漢方女史
風邪の引き始めに処方される漢方薬「桂枝湯」を覚えましょう!
『風邪の引き始めに葛根湯』というCMがありましたが、誰にでも合うとは限りません。
風邪の引き始めに汗をかいていたら、桂枝湯がおすすめです。
自汗を掻いている→気の固摂作用の失調→体力が無い人
と判断するからです。
葛根湯は自汗が無い、体力が中程度以上の人の処方になります。
配合されている生薬はこちらです。
桂皮、芍薬、生姜、大棗、甘草
生薬は芍薬1つというシンプルな処方です。
芍薬無しなら、自宅で煎じることも出来そうですね。
桂枝湯はどんな症状に効くの?
八網弁証 | 表証、寒証、虚証 |
気血水 | なし |
臓腑 | 肺 |
薬効分類 | 解表剤 |
漢方女史
肺には体表部の防衛機能があります。
従って、臓腑は肺になります。
桂枝湯の生薬① 芍薬
緊張して硬くなった筋肉を解す。
血を滋養する。
婦人科系の処方でよく使われる。
桂枝湯の食薬
桂皮・・・温め効果、発散
生姜・・・温め効果、発散
大棗・・・調和
甘草・・・調和、痛みの緩和
桂枝湯 まとめ
桂枝湯は自汗がある人の風邪の初期症状に処方される解表剤です。
配合されている生薬は芍薬一種類。食薬は桂皮、生姜、大棗、甘草です。