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漢方薬

漢方薬の副作用。注意したい3つの生薬

私は以前「植物や自然のものを使っている漢方薬だから副作用は無い」という勝手なイメージを持っていましたが、そんなことはないです!

一番気をつけなくてはいけないのが、注意すべき生薬が含まれている場合です。

代表選手は大黄、甘草、麻黄です。

どれも何かの役割を担った素晴らしい生薬ですが、体質に合わない人が飲むと悲惨な結果になるので要注意です。

登録販売者の試験にも出ますので、覚えておいて損は無いと思います。

麻黄、甘草、大黄にどんな副作用があるのか順番に解説していきます。

麻黄(まおう)

麻黄は発汗を促す生薬です。

エフェドリン(交感神経興奮作用)、プソイドエフェドリン(血管収縮作用)が含まれます。

興奮作用があるためスポーツ選手が大会前に飲むとドーピングの検査にひっかかる可能性があります。

麻黄が含まれる代表処方は麻黄湯です。

同じく風邪の薬である葛根湯にも含まれているので注意が必要です。

甘草(カンゾウ)

甘草はグリチルリチンの材料になり体に優しいイメージです。

漢方では和解剤として、色々な生薬を調和させる働きをしています。

一見なんの危険もなさそうな甘草ですが、色々な漢方薬に含まれているので併用時に知らず知らずのうちに飲み過ぎになってしまう可能性があり注意が必要です。

甘草の飲み過ぎは偽アルドストロン症状を引き起こすとされています。

血圧が上がり、むくみがひどくなります。

甘草が配合されている漢方薬を飲んでいるときは、リコリスのハーブティーも飲まないように気をつけた方が良いですね。

大黄(だいおう)

大黄は瀉下作用がある生薬です。

つまり下剤ですね。

ダイエット薬に配合されていることが多いので注意が必要です。

便秘がちで堅太りタイプの人には良いのですが、お腹が弱い人は下痢が止まらなくなる危険があります。

大黄が含まれる漢方薬は大柴胡湯(だいさいことう)、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)です。

麻黄、甘草、大黄の全てが含まれている漢方薬がある!

それは防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)です。

ダイエットの漢方薬として気軽に手に入るものですが、かなり強力なので取扱注意です!

漢方女史

甘草、麻黄、大黄の頭文字を取って、かまだと覚えます。

まとめ

麻黄は強い発汗作用、大黄は強い瀉下作用があります。

甘草は嗜好品にも多く含まれるので飲み過ぎていないか注意が必要です。

ドラックストアやネット通販で漢方薬を買うとき、大黄、甘草、麻黄が含まれていないかまずはチエックして下さい。