漢方女史
薬膳の歴史と古典レシピについて、私の漢方ノートを公開していきます。
薬膳の歴史
遠古の時代 | 神農が百草を『神農本草経』にまとめる。薬には上品、中品、下品があると記す。 |
夏の時代 | 酒の作り方を発明 |
商の時代 | 湯王に仕えた伊いん『湯液経』で、生薬の組み合わせから煎じ薬を抽出する方法などを記す。 |
西周の時代 | 食医という仕事について『周礼』に書き記される。酢や味噌、醤油など発酵食品が発明される。 |
春秋戦国 | 中医学の基本理論が記された『黄帝内経』が記される。食材の四気と五味について解説。 |
後漢 | 張仲景が『傷寒雑病論』の記す。食事の食べ方の指導も。 |
薬膳の古典レシピ
半夏糠米湯
材料・・・半夏、糠米
効能・・・健脾化痰、調和脾胃
現代アレンジ・・・半夏は淡を溶かすので、みかんの皮、大根、しそ、春菊、とうがん、のり、昆布などで代用。糠米は玄米のこと。
どんな人に使う?・・・胃腸の弱い人
桂枝湯
材料・・・桂枝、芍薬、棗、甘草、生姜
効能・・・解肌発表、調和営衛
どんな人に使う?・・・風寒風邪の引きはじめに
注意事項・・・熱証の人は❌
百合鶏子湯
材料・・・百合根、鶏卵
効能・・・養陰潤燥除煩
どんな人に使う?・・・陰液の不足を補う
注意事項・・・外観病、寒証の人は❌
当帰生姜羊肉湯
材料・・・当帰、羊肉、生姜、胡椒、山椒
効能・・・温陽散寒、養血補虚、活血止痛
どんな人に使う?・・・陽虚による冷えのある人
注意事項・・・熱証は❌