生薬そのものには色々な良い効果がありましたが、方剤では生薬を組み合わせてさらに良い効果のある処方を作ります。
剤型として、湯液剤(とうえきざい)、丸剤(がんざい)、散剤(さんざい)、膏剤(こうざい)、酒剤(しゅざい)があります。
現在は漢方エキス剤が開発され、そちらの方がよく処方されています。
なぜ、方剤という言い方をするのか?
昔、中国には方士という人たちがいて、不老不死の薬を調合していたからです。
道教の神仙思想に基づいています。
剤型
湯液剤(とうゆざい) | 生薬を煎じて用いる。基本的な剤形。 |
丸剤(がんざい) | 生薬を粉にして、蜜や米のりで丸くした剤形。ゆっくり吸収される。 |
散剤(さんざい) | 生薬を粉末として研和したもの。 |
膏剤(こうざい) | 内服、外服どちらでも用いる。 |
酒剤(しゅざい) | 生薬を酒で浸出したもの。 |
現代は湯液剤、丸剤、散剤の煎液の水分を蒸発させたエキス剤が開発されています。