秋に起こりやす不調を漢方ではどう考えるのか?どんな食事をとればいいのか。私の薬膳ノートを公開します。
秋は「乾渋」の季節。乾邪の影響を受けやすく肺のトラブルが起こりやすい季節です。
肺は免疫力を司る臓腑、風邪を引かないためにも肺を潤す必要があります。
また、津液も蒸発しやすいので、白い食材や果物、ナッツ類で体を潤します。
津液を発散させないため、辛味は控えましょう。
1、酸味と甘味を摂る
2、辛味を控える
3、潤肺を心掛ける
今回は秋に起きやすい体調のトラブルの事例をまとめました。
・肌の乾燥
・咳
・風邪の予防をしたい
肌の乾燥
肌の乾燥がひどい。肌だけでなく、目、鼻、喉も乾燥している。最近は便秘気味で2日に一度しか出ない。虚弱体質で痩せている。肌は普通。舌苔が薄くて白く、乾いている。
外感病の初期ではない・・・裏証
舌が白い・・・寒証
虚弱体質・・・虚証
乾燥・・・津虚
便秘・・・腸燥便秘、気虚便秘
虚弱体質、痩せている・・・気虚
八網弁証は裏・寒・虚。
治法は生津・潤燥となります。
虚弱体質をケアに脾を養いながら、水と油で体を潤します。
梨・・・・肺を潤す。
りんご・・・健脾、生津。
いちじく・・・大腸を潤す。
白キクラゲ・・・・生津が得意。水で潤す。
くるみ・・・腸燥通便効果があり。滋養強壮も。
松の実・・・潤燥の効果がある。滋養強壮も。
落花生・・・脾を元気にして、肺を潤す。
蜂蜜・・・体に潤いを与える。滋養強壮も。
こんなレシピがおすすめです♪
老人の咳
70代の祖父が9月になってから乾いた咳をするようになった。
乾いた咳・・・津液不足
臓腑のこと・・・裏証
乾いている・・・肺陰虚、津液不足
八網弁証は裏・虚。
治法は生津・止咳となります。
咳を止めて、体に潤いを与えます。
れんこん・・・・生のれんこんは喉の渇きや痛み、咳、痰の切を良くする。
風邪の予防をしたい
11月風邪の予防をしたい!
風邪を払う・・・表証
免疫力を高める・・・補気
八網弁証は表
治法は辛温解表。
※予防なので、辛温解表効果のある食材は控えめに用います。
生姜・・・・風寒風邪の初期に有効。お腹を温める。
ねぎ・・・風寒風邪の初期に有効。冷えによる下痢を改善。
生姜入りのお粥やうどんにネギを軽くトッピングするのも良いですね。