My kanpou LIFE
不調の治し方

梅雨や夏によくある不調を薬膳で解決! 〜むくみ、暑さによる尿量の減少、暑さで眠れない〜

漢方女史

梅雨や夏に起こりやす不調を漢方ではどう考えるのか?どんな食事をとればいいのか。私の薬膳ノートを公開します。

梅雨は『湿』が溜まりやすい季節。

湿は重濁、粘滞の性質があります。体内の水巡りが悪くなると、むくみ、重だるい、頭重、下痢といった不調をもたらします。

『利水』『利湿』することで解消します。

淡味は水の巡りをよくするので梅雨に積極的にいただきたい性質の食材です。

夏は暑さが厳しい季節。

炎熱が体に入り生津を破ることで、気血が消耗しやすくなります。

心に熱が溜まり、不眠や不安が起こりやすい傾向にあります。

『清熱」効果のある苦味食材で、体の熱を取りましょう。

また汗のかきすぎで気を消耗するので、酸味で汗が漏れ出ることを防ぎます。

酸味と甘味を摂取して肺を潤す『潤杯』も大事です。

夏の食養生のポイント

1、苦味を摂る

2、淡味を摂る

3、酸味を摂る

4、潤肺を心掛ける

今回は梅雨や夏に起きやすい体調のトラブルの事例をまとめました。

・むくみ

・汗をかいて尿の量が少なくなった

・暑くて眠れない

むくみやすい

以前からむくみやすくて、特に夕方からひどくなる。冷えやすい。梅雨や雨の日は体が重だるく、やる気がでない。顔色は白っぽく。舌は胖大。

以前から・・・病程が長いので裏

冷えやすい、顔色が白っぽい・・・寒証

やる気が出ない・・・虚証

梅雨、雨の日は重だるい・・・水滞

八網弁証は裏・虚・実。

治法は利水となります。

冷やさないように気をつけながら、水を巡らすことでむくみを解消します。

むくみに良い食材

とうもろこしのひげ・・・・利水薬。むくみの良い。

蓮の葉・・・利水薬。水滞による胃もたれ。体の重だるさに

冬瓜・・・むくみに良い。

汗をかいて尿が黄色く量が減少してしまった

日中にたくさん歩いていっぱい汗をかいら、尿の色が黄色くなって量が少なくなった。

尿が少なくなった・・膀胱のトラブル、臓腑のことなので裏

尿が黄色い、量が少ない・・熱証

いっぱい汗をかいた・・・津虚

八網弁証は裏・虚・実。

治法は生津清熱となります。

水で潤しながら熱を下げます。

夏の暑さに良い食材

スイカ・・・・冷やして、生津効果も。

とうがん・・・水分の減少に。膀胱のトラブルにも良い。

トマト・・・清熱生津効果がある。

暑くて眠れない

夏なのにエアコンが壊れてしまって暑くて眠れない

暑い・・・熱証

眠れないのは『心』に熱が侵入したからと考えます。

八網弁証は熱

治法 清熱安神

冷やす食材で熱感を取りつつ、心を落ち着かせる安神効果のある食材を摂取します。

不眠に良い食材

蓮の実・・・・養心安神。気虚血虚タイプの人に。

なつめ・・・養血安神。血虚不眠に。

ゆりね・・・肺を潤し、心の熱を取る。

卵・・・陰を補い、血を養う。